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ありがとうはまほ(う)のことば

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「あなたのためよ」は本当にそうでしょうか?

今日は6月13日、日曜日です。
お天気は曇りです。
なんとか持ちこたえている朝です。

今日がお誕生日の方、
おめでとうございます。
6月13日だから『無意味』な日だなんて
おっしゃったらいやですよぅ。
その逆で、世のため、人のため、
働く尊い方です。
和が「19」、「いく~」と
元気な合図が出せる人です。
素敵な日をお過ごしくださいね。

今日は、まほが健常者から、
障害者になり、気づけた想いを
お伝えします。

お年寄りを介護されているみなさん、
ご一緒に考えてみてくださいね。
人それぞれに生き方は違いますので、
あくまで、ご本人が思うところが、
一番ですからね。

お歳を重ね、歩くことが不自由になってきた、
おばあちゃんを心に描いてくださいね。

その時、あなたは
おばあちゃんにこう言います。

「おばあちゃん、足が弱っても、
歩かんと余計歩けなくなるよ。
おばあちゃんのために厳しく言うのよ」
・・・あなたも、こんな風に言った
ご経験はありませんか。

それを聴いたおばあちゃん、
うれしそうなお顔でしたか?
ひょっとしたら、いやな、
ぶすっとしたお顔じゃなかったでしょうか?

このぶすっとしたお気持ち、
障害者になった「まほ」には
理解できるんです。
なぜなら、家族から、
パソコンばっかりやっとらんと、
家でも、リハビリしなきゃと
以前はよくいわれましたから。
「将来困るのは自分だぞ」の
脅迫めいた言葉も受け取りましたよぅ。(わらい)

そんなこと、家族から言われなくても、
百も承知な「まほ」。
腿の筋肉が弱ったら、
自分でトイレにも行けず、
おむつで寝たきりになるって。

でも、でも、そのことは
誰よりもわかっていることなのに、
人から言われると、
「がんばるぞう」という気持ちに
なれないのは事実なんです。

そういうことを言わずに、
まほがしている普段のリハビリについて、
「今日も頑張って歩いてきたね」
とか言葉をもらい続けたら、
家族はこんなにも
わたしを応援してくれている。
パソコンばっかりやっていては申し訳ない・・・
と密かに闘志を燃やすはずなんですよぅ。

こう想像できるのは、
入院中腐っているわたしに、
家族は「がんばって、早く退院してもらわんと困る」
と一度も怒らなかったからです。

そうすると、いつまでも腐っていては、
家族に申し訳ないと思うようになり、
ひらがなの練習をしようと思い立ち、
そのおかげで、廃人・植物人間にならずに
すんだんです。

人間は、人からの指図より、
自分から「こうしたい」と思ったら、
生きるパワーはすごいですよ。

そのためには、周囲が本人を否定せず、
本人の気持ちを
受け入れてやることだと思うんです。

「おばあちゃんのためよ」という言葉、
その通りですね。
でも、ひょっとして、
「おばあちゃんが困るのよ」は
「わたしが困るのよ」になっていないか・・・
確認してみてくださいな。

長くなったので、つづきは、またあした。

今日も最後までお読みくださって、
ありがとうございました。



95歳のおばあちゃんと病院の屋上に行きました。
わたしは車いす。
おばあちゃんも車いすで、妹が押しました。
わたしは自分で運転ができ、エレベーターにも乗れます。

おばあちゃんは95歳で初めて車いすに乗ったらしく、
こんなにありがたいものなんか、
初めて乗せてもらったとうれしそうでした。

歳を重ねるということが当時40代のまほにはわからず、
「あるかんと歩けなくなるよ」と言ったら、
「えらいんやで、あんたもこの歳になったらわかる」と。

少しはわかる50代になりました。
生きておられたら、101歳かなあ。
おばあちゃん、ありがとう。


※入院中に出会ったおばあちゃん このおばあちゃん

by mahorou | 2010-06-13 08:35 | 2010年のつぶやき

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