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ありがとうはまほ(う)のことば

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もしも・・・もしものとき、あなたならどうしますか(臨時号)

9月ブログ再開予定ですが、
過去記事(2010)・・・これだけはお伝えしておきたいです。。。

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少し長くなるのですが、
これだけはお伝えしておきたいという
大病し、絶望を味わった「まほ」の思いを
書かせていただきます。
お時間があるときにでも、ぜひ読んでください。


わたしは今まで丈夫で、
風邪をひくこともあまりなく、
ただただ忙しい生活をしていました。
からだが弱ければ、自分のからだを労り、
徹夜とかはしないのでしょうが、
わたしの場合、眠らなくても大丈夫のからだでした。

退職したら「書の道」(教わる側)と疑っていなかったので、
展覧会前は、家族が寝た11時過ぎから、
狭い部屋で条幅を書くわけでした。
それも書きあげたものを部屋に貼り、
お手本と見比べ、手直しをする方法で、
あっという間に1・2時間は経ってしまいます。

人間の脳は午前さまを過ぎたら、
眠ることが難しくなるものですね。
アタマが逆にさえます。
当然、がんばっちゃうわけです。
からだが悲鳴を上げないかぎり、
わたしのように頑丈者は
やめることができませんでした。

何にでも取扱説明書があります。
横着に扱えば壊れて当然ですよね。

でも、恥ずかしながら、大病するまで、
自分が病気になるなど、
ましてや、死の危険がある病気になるとは
夢にも思いませんでした。

前兆はあったのです。
すごい痛みと吐き気があったのですが、
単なる疲れによる腹痛と勘違いしていたわたしは
日曜日に正露丸を飲んで寝ていました。
そのおかげで腹痛も治まり
翌日には普段通り、仕事に行けました。

ここが落とし穴でした。
痛みも疲れと思っていたことと、
痛みが連続しなかったこと。
それに加え、胆石という病気を軽くみすぎていました。
胆石は中年女性の3人に1人は持っている病気、
盲腸的意識でいました。
あまりにもあまりにも無知でした。

わたしのお腹は胆石の「石」が胆管に落ち、
そのため、胆管はふさがれ、
膵臓(すいぞう)からの膵液が逆流し、
おなかの中は泥水状態で、
膵臓はほとんど壊死(えし)していたそうです。
胆石から急性膵炎を発症すると
短時間に死亡することもあるようです。

開腹手術の結果、
重症性壊死性急性膵炎(難病指定)と
病名がつきました。

2年半の入院で難病は克服できました。
後遺症として、握力を失い(家事全般ができず)、
また足の筋肉を失ったため、
歩けず車椅子で、リハビリ(11年目)を
続けている現状です。
いのちを助けるためのありとあらゆる薬の
副作用か、聴力を徐々に失いました。
(※2013年現在、14年目)

障害は不自由ではありますが、
今では全く気になりません。
それは多分、私の心の中に
いのちを助けていただいた感謝の思いが、
障害を持ったことよりもつよいこと、
健康だった昔に戻りたいという思いが、
さらさらないからだと思います。
これは、無理しているわけでも
強気な発言でもありません。

確かに、失ったものは多いです。
でも、それ以上に得たものが多いんですね。
・・・体験した者の醍醐味・・・とでも
いいましょうか。そんな感じです。

わたしは過去を引きずっての
嘆きの人生はイヤなんです。
しあわせと思える生き方がしたい。。。
ただただ、それだけを願っているんですね。

そんなことから、
みなさんに伝えたい思いがあります。
痛みを軽く見たらいけません。また、
持続しなかったからといって、
安心するのは危険です。
胆石でも、痛みがあるということは、
内臓が炎症を起こしているということで、
ちゃんと医師に診てもらう必要があります。

わたしは体験上、
家族の体調管理をしっかりするようになりました。
たまたま、いま自分の家族が発症していないだけで、
人さまは病と闘っておられる…
人さまの病気も自分の家族のように受け止めています。

誰でも病気になる可能性はありますし、
突然の不幸に見舞われることもある・・・
そう意識し、元気な時に、
人さまの悲しみを考えています。
もし、自分や自分の家族だったら・・・と、
人ごとで片づけなくなりました。
自分に限っては・・・と思っていたら、
突然の不幸にパニックになります。
そんなときに、前向きに考えられるはずがありません。
でも、普段から心の準備がしてあったら・・・
ずいぶんと違うのでは・・・と思うのです。

まほの体験から、何かを感じていただけたら、
まほの病気は生きてきます。
重い記事になったかも・・・しれません。
でも、元気なうちに、元気なみなさんに
知っておいてほしかったのです。
長い文章を読んでくださって、ありがとうございました。
感謝いたします。

おまけのような命です。
だからこそ、誰かのため、
何かのために生きたい。
(がまんしなくていい、鎌田實)



by mahorou | 2013-08-25 20:02 | まほへの質問 | Trackback

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