はかなく消えた夢



「はかなく消えた夢」

文字が
書けなくなったなんて
信じられなかった

ベッドの周辺の家族は
「無理」の一点張り

「なにをいっているの?
早く書くもの貸してよぅ」

しぶしぶ
ボールペンを
手渡す家族

書けない
書けない

いったい私は
どうしたんだろう?
頭の中では
ちゃんと
文字を書いているのに


過ぎゆく時間の中で
もう文字は書けないと
認めざるをえなかった

それが
楽しんで生きることを
忘れてしまった
始まりでもあった


2009.08.21



定年退職し、時間が出来たら、やりたいことがあった。
退職してからでは無理と、私なりに人生の計画を立てていた。
30代後半から準備を始めていて、やる気満々なころ、病気になった。

今思えば、命があるとは限らないのに、
何十年も先を夢見ていたわけである。
「人はいつ死ぬかわからない」などとは考えたこともなく、
「明日は来るもの」と、まったく疑っていなかった。

でも、いまは違う。
明日があるかは誰にもわからない。
だからこそ、「明日死んでも大丈夫か」と自問しながら、
いまを感謝し、いまの自分にできることを楽しんで生きたいと・・・そう思う。

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by mahorou | 2009-08-22 00:00 | 2009年・詩