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ありがとうはまほ(う)のことば

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ひと恋しくて

「ひと恋しくて」

家族はとうに
おらんようになったけんど

庭には
小鳥が
遊びに来てくれるし
きれいな花が
春をおしえてくれる

わしの話を
だまって
聴いてくれるんじゃ

でもな
でもな
ときどき
ひと恋しいんさ

ポストのふた開け
やさしい便りを
待っとるんじゃ


2010.04.01


あなたには、
おじいちゃん・おばあちゃんがいますか?
人間はみな歳をとります。
あなたも、5・60年後には
お年寄りになるでしょう。
まほはあなたより先に歳を重ねます。

思うんですよぅ。
今は医学が発達しており、
人は簡単に病気では亡くなりません。
でも、淋しさで人は簡単に死んでしまうんです。

わたしは、このお年寄りの話を本で読んだのですが、
理解できる50代になれました。

お年寄りのほとんどは
携帯メールやパソコンをされませんよね。
耳も遠くなっていて電話は聴きとりにくいです。
その点、手紙は目が見えれば読むことができます。

余談ですが、
入院中にひらがなばかりの手紙を
同室のおばあちゃん(当時95歳)に書いていました。
あまりにもまほの字が汚いので、楽しい絵本を
プレゼントしました。(こどもに昔読んだ絵本)
けれど、けれど・・・絵本には興味を示されず、
まほのきったないひらがなの手紙を
毎日読み続けていて、その上、
「もっと書いてくれ~」と両手を合わされるんですよ。
(詩のモデルになったおばあちゃん・96歳没)

もうすぐ「敬老の日」ですね。
おじいちゃん、おばあちゃんに
お手紙を出してみませんか?
きっと、きっと、喜ばれますよぅ。

(おばあちゃんに近いまほより)



by mahorou | 2010-08-22 08:19 | 再掲詩

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