言葉の解釈にも二通りある。頑固な奴って言われると凹むけど、「信念持ってるのよ・・・」
あなたがお料理するように
あなたが写真を撮るように
あたしは詩を書くわ
じぶんの心のなかを
ことばに置き換えて
あたしの気持ちを
確かめる
そうして
あなたに伝えられる
すてきじゃない?
あたしの喜びも悲しみも
あなたに届けられるなんて
2013.12.07
心からの言葉だけど、
言葉にしてしまうと、
ぜんぜん足りない。
(黄色い目の魚、佐藤多佳子)
言葉で、頭のなかで見えているもの、
感じているものを全面的に、
完全には言いあらわせないと思っています。
けれど、その言葉の不完全さというものが
私は好きだし、その不完全である言葉を使って、
できるだけのことを言いあらわすということが
あるから書きつづけていられるんです。
(小川洋子対話集、レベッカ・ブラウン&小川洋子)
6月21・22日お誕生日の方おめでとうございます。
また来週仲良くしてくださいね。
佳き週末を。。。
健康だった
超がつくほど丈夫だった
やりたいことはほとんどできた
ゆきたいところには行けた
なのに幸せに気づかなかった
病気になった
こころも弱っていった
体は動かない
足が痛い
人工呼吸器がついていてしゃべれない
何ひとつ自由にならなかった
いかに幸せだったか気づき始め
自分のこれからを祈った
そうして今
自分の幸せは
周囲の人さまが幸せであればこそ・・・
そう思える自分が愛おしい
人の幸、不幸なんて
そう簡単に推し量れるものじゃない。
裕福だからといって、
美しいからといって、
幸せだなんて言い切れないのだ。
病に倒れた人は、確かに不幸ではあるけれど、
恢復(かいふく)の喜びを経験できる幸せも
また手にしている。水が飲める幸せ、
まっすぐ歩ける幸せ、身体に痛みがない幸せ、
ほんの少しでも物を口にできる幸せが
どれほど貴いか病まなければわからない。
病んでこそ味わえる幸せがあるのだ。
健やかな人には、決して知ることのできない幸せがある。
人の幸、不幸は人それぞれの形をしている。
だから、軽はずみな興味だけで詮索しても、
何もつかめない。ほんとうに知りたいと思ったら、
心を決めて、踏み込んでいくしかないのだ。
生半可な心構えじゃだめだ。
人の心の裡に踏み込むということは、
本気で本物の覚悟がいる。
(ガールズ・ストーリー、あさのあつこ)