きみの小さな手
むかし むかし
ある日の夕暮れ
君たちとサンポしたね
うたをうたいながら
おかあさんの右側にいた君は
さっと左側にまわりこみ
そっと私の手をにぎった
車から
私を守ろうとした君に
おどろくとともに
うれしかった
あれからずいぶん経った
けれども
君のやさしさは
色あせるどころか
私のこころの中で
強烈なひかりを放っている
2007.04.09
子どもたちはもう成人しましたが、
息子と娘の母になれました。
この詩は、息子が
まだ妹を育てていかなきゃならないからと、
道路側を歩き、私を守ってくれたものです。
ちっちゃい子どもでも、いのちの尊さ・存在を
わかっていたんですね。(息子6歳・娘3歳ごろ)
ちっちゃかった息子も、今年28歳です。。。